++一枚の写真++


02/09/21

 函館の大門地区には3つのデパートがある。 いや、正確に言えば「あった」。
彩華(さいか)デパートの取り壊しが明らかになったのは今年の5月30日、4年間の休業を経て40年余りの歴史に終止符が打たれることになったのだ。
函館には老舗と呼ばれる棒ニデパートと丸井デパートがあるが、ここ彩華デパートは庶民の味方、廉価な品物であふれていた。
青函連絡船の通っていた時代、青森からも多くの人が海を渡って買物に来た。
そして必ず寄るのが彩華デパート、青函の人に親しまれていたのだ。
その彩華も時代の流れには勝てず、テナントが櫛の歯の抜けるように去っていった。 協同組合という構成上新たなテナントを迎え入れることも難しかった。
現在取り壊しは8分程度終わり、周りを覆うテントも3階ほどの高さになってしまい、10月末にはそこに建物があったとう痕跡が残るだけのようだ。
栄えるものもいつかは廃れ、形あるものいつかは壊れる。
思い出ある建物が無くなるのは寂しいが、大門再生の礎になっくれる事を願うばかりである。

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